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私たちは、海南島の日本軍戦時性暴力被害女性たちのことを「あぽ」と呼びます。 海南島の言葉で「おばあさん」の意味があり、日常の言葉として彼女たちに使われているためです。また、語感のかわいらしさがあぽたち自身の魅力を表すのにぴったりだとも感じています。

 

中国には多数の少数民族が暮らしていますが、あぽたちも漢民族である王玉開あぽを除いてはみんな少数民族の黎族もしくは苗族です。 あぽたちは中国語(北京語)が話せないので、家族や近所の人が民族の言葉を中国語に通訳してくれます。 裁判などでは二重通訳(民族の言葉⇔北京語⇔日本語)を用いてあぽの発言内容を訳します。

 

あぽたちが住んでいるのは、リゾート地として開発されている観光地からは遠い農村です。 あぽの家のまわりには、牛や鶏や豚や犬が闊歩するのどかな田園風景が広がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二次世界大戦の最中に、当時10代から20代だったあぽたちは日本軍に捕らえられ監禁され、性暴力を受けました。 日本の敗戦後も日本軍による性暴力の被害者としていわれのない差別を受け続け、 性暴力のPTSDに苦しみ、拷問による身体の損傷に苦しんできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちハイナンNETのメンバーは、裁判の折りに来日したあぽとの出会いを通して、あぽ一人一人の魅力に惹かれていきました。 裁判が終わった今も、メンバーの中で行ける人はあぽに会いに海南島へ通い続けています。 (毎回土まみれほこりまみれになりながらの珍道中ですが)

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